言語を生活や学校の環境の中から自然に習得する10歳から15歳くらいまでの数年間を英語圏で過ごした子供さんたちが日本に帰国した時、将来果たしてバイリンガルとなれるのでしょうか。これは子供さんが英語圏にいた期間や年齢と、帰国後の英語に対する対応によって大きく変わってきます。小学生低学年から中学年くらいで帰国した子供さんの場合、大人になってから年齢相応の英語を使いこなせるバイリンガルになるためには、帰国子女ではない普通の日本人と同じくらいの努力が必要となります。小学生低学年くらいではまだ大人の英語に対応するための土台が出来上がっていません。発音は確かにきれいで、同じくらいの年の友達からは英語でペラペラしゃべっているように見えても、話している内容は大して中身のないことばかりです。
では小学校高学年から中学生くらいで帰国した場合はどうでしょうか。このくらいの年齢になると論理的な思考ができるようになり、語彙も増え、大人が話す英語を理解し、それを身に付けていく段階に入ります。大人の英語に対応する基礎は出来ており、大きなアドバンテージを持っています。
ほとんどの親は帰国した時、子供の英語を維持したいと考えます。しかし子供は成長します。その成長に合わせて思考や言葉も変わっていきます。では海外で身に付けた子供の英語が成長に合わせて変わっていくかといえば、日本に帰国した以上そうはなりません。したがって子供の英語を維持するだけでは大人の英語を身に付けることは出来ず、それまでのアドバンテージを生かしつつ、日本に住む普通の子供と同じように英語を勉強していく必要があります。
特に小学校低学年くらいまでに帰国した場合、何もしなければほぼ間違いなく英語は抜けていきます。ある帰国子女のお母さんから、帰国したばかりのころは犬をみて「dog!」と言っていた子供が、数カ月後には「犬」と言うようになったという話を聞いたことがあります。どの年齢で帰国するにせよ、帰国してからも英語を勉強していくことは絶対必要で、英語圏で住んでいた時身に付けた英語を単に維持するのではなく、年齢が上がるにしたがって、年齢相応の英語に対応できるよう新しく英語を学んでいくことが大切です。
イームスの小学生帰国子女クラスは、帰国子女や日本で英語イマージョン教育を受けたお子様のクラスとなります。レッスンではアメリカの学校でも使われているオンライン教育プログラムBrain POPをメインに使用します。
Brain POPは1999年にアメリカのDr. Avraham Kagar, M.D.によって考案されたアニメーションムービーによるオンライン教育プログラムで、science, social studies, English, mathematics, engineering and technology, health, arts, musicといった科目を扱います。現在ではアメリカの20%以上の学校で利用されているだけでなく、メキシコ、フランス、イスラエルなど世界中の何千もの学校で1千万人以上の生徒が利用しています。その高い教育効果が認められ、これまでに数多くの学習出版社、教育機関、メディアなどから表彰されています。
Brain POPのオンラインプログラムはBrain POP Jr. / Brain POP / Brain POP Espanol(Spanish) / Brain POP ESLの4種類で全てのコンテンツ(レッスンムービー)数は1,000以上あり、今も増え続けています。この中から小学生帰国子女クラスではBrain POP Jr.を使います。Brain POPを使ったレッスンは英語を学ぶのではなく“英語で学ぶ”という点において、他クラスとは一線を画し、子供たちが母国語を身に付けるのと同じプロセスで学ぶことができます。数多く用意されているコンテンツはどれも興味深く、子供たちの知識欲を掻き立て、学校での学習にも一役買うものとなっております。
またボキャブラリーの維持、増加と文法的な知識の補強を目的として、レッスンではリーディングも行います。年間2~3冊程度のリーダーを使い、毎週少しずつ読み進めて行きます。リーダーにはCDも付きますので、お家でのシャドウイングなどのリーディング練習をお願いしています。
年2回の保護者参観会もありますのでお子様のレッスンでの様子がわかり安心です。
Brain POPは有料のサービスですが、ウェブサイトには無料で見られるフリーコンテンツもいくつかありますので、ぜひ実際にお確かめください。
Brain POP Jr.へのリンクはこちら⇩